皆さまこんにちは。
弊社ジーアイシーでは、令和6年元日に発生した能登半島地震からの復旧に伴い、4月14日から6月28日まで石川県で調査ボーリングを行いました。
正直に申し上げると、地震から1年が経ち、ニュースなどでも目にする機会が減っていたことから「復旧も大分進んでいるのだろう」と思っておりました。鳥取県倉吉市から高速道路を使って資材を陸送しましたが、特に問題なく走れる状況でした。滞在先の志賀町のビジネスホテルも一部損傷が見られたものの営業しており、初日はやや楽観視していたのが本音です。
しかし、翌日現場へ向かう際、その考えは打ち砕かれました。
市街地の主要道路は修復されていましたが、郊外に入ると、激しい亀裂や隆起、崩壊など、にわかには信じがたい光景が広がっていました。道中には、倒壊して放置された住宅や、今も暮らしを続ける仮設住宅も多く、私が知らなかった現状がそこにありました。
今回調査を行った現場は、能登半島地震の被災地であると同時に、その後の令和6年奥能登豪雨でも大きな被害を受けた場所でした。
以下、現場写真を交えた状況説明です。
モノレールの上には豪雨災害で上流から流されてきた巨木が横たわり、周囲には大量の流木が打ち捨てられていました。護岸擁壁も原型を留めないほどに破損していました。
モノレール設置箇所から下流を撮影した写真です。写真中央に見える巨石は約5mあり、豪雨災害時に流れてきたものとのことです。擁壁も崩壊し、深刻な被害が分かります。
折れた電柱と思われるものも流れ着いていました。災害の爪痕が生々しく残っています。
いずれも巨石が流入し、擁壁は粉砕されていました。自然の猛威を痛感させられる光景です。
今回、撤去作業中に撮影したため写真は10枚程度ですが、社内で「今の石川県の現状」を共有するために記録しました。
冒頭で書いたような楽観的な想像とは全く異なる状況で、自分自身の無知と浅はかさを痛感しました。
また、現地で伺った話では、ボーリングによる地盤調査はまだ数千本規模で必要とのこと。復旧にはまだまだ長い時間がかかると実感しています。弊社としても引き続き石川県での業務を継続していく予定で、次回は7月22日から再度向かう予定です。今後も仕事を超えて、個人的にもこの復旧を注視していきたいと思っています。
最後に、この場を借りてお伝えしたい言葉です。
「がんばろう能登半島」